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KOHEI KYOMORI Solo Exhibition -AWAREBI-



日本の古来から存在する美意識「あはれ」に焦点を当てた作品シリーズを発表します。

カラフルで装飾的なシリーズに⽇本の天然藍染も象徴的に打ち出した-japanblue-シリーズが並びます。

今回展示する大型の作品は昨年から制作を手がけたものです。また、自身初の立体作品も発表します。

会期中は公開制作も行っておりますので、完成の作品と共に制作の工程をお楽しみ頂ければ幸いです。是非お立ち寄りください。

名称:『あはれび/AWAREBI 』by Kohei Kyomori

期間: 2020年8月6日(木) 〜 16日(日) 12:00〜20:00

Exhibition producer : 小松 隆宏 ( WATOWA INC.)


2020年8月6日(木) - 8月16日(日) open : 12:00 - 20:00

(上記の期間、毎日オープンしています。)

公開制作日程 : 8月6日、7日、8日、9日、10日、14日、15日、16日 (12:00 - 18:00)

会場: elephant STUDIO 1F - 2F

東京都渋谷区渋谷2-7-4 ※アポイント制

こちらのリンクよりご予約ください。

※ご予約のない方でも、当日会場の状況によってご案内できる可能性はございますが、コロナ対策もありお断りせざるをえない場合がございます。アポイントをお取りいただければ幸いです。

<<注意>> ※コロナの影響のため、1つの枠で、2組を想定しております。 ※アポイント制となります。1フロアの入場人数を制限しておりますので、お待ちいただく可能性があります。ご予約のないお客様のご来廊は遠慮させていただく場合がございます。ご了承くださいませ。 *発熱や咳等の症状があるお客様は、来廊をご遠慮ください。 *ご来廊の際はマスク着用のご協力をお願いいたします。 *コロナ感染拡大予防のため、ご来場の皆さまのご署名、住所、ご連絡先をいただきます。 <個人情報について>  WATOWA INC. は、アポイントメント登録、イベント・エキシビション等へのご参加、ご来場の際にお客様からお預かりしたお客様に関する情報を、以下の目的のために利用させていただきます。 ・アポイントのためのやり取り及びご来場時の対応 ・今後のイベントやエキシビション等のご案内、メールマガジン等のご送付 ・お問合せやご相談等への対応 お客様に関する情報の確認・訂正等のご要望その他のお問い合わせにつきましては、本サイト上の「CONTACT」よりご連絡をお願いいたします。



Exhibition statement


しみじみとした感動を表現し、不完全さに美を⾒出す「あはれ」という⾔葉は、現代において、なんらかの対象に同情を寄せ

る「哀れ」という⾔葉に変容した。京森の新作「あはれび」は、多様な⽂化圏の装飾芸術を⽤いて⽋損した⾁体を描いた絵画

作品である。京森はパラリンピック・アスリートやギリシャ彫刻に着想を得て本作の制作に着⼿し、彼らの⽋損した⾝体に

「哀れ」ではなく、⽇本の伝統的な美意識としての「あはれ」を投影している。

彼がこれまでも⼀貫して⽤いてきた細密な装飾には、複数の⽂化圏にルーツを持つモチーフが隠されている。本作では、彼の

特徴である装飾技法によって⽂化の多様性が、そして⽋損した⾝体に美が⾒出されている。東洋/⻄洋、現代/古来といった

時代や場所性を超越した装飾と⽋損した⾝体の調和は、「多様性」の時代を⾒事に体現し、美の多様性とその可能性を問いか

けている。

また、同⼀イメージで制作された藍染のシリーズには、⽇本の伝統技法の⼀つである「⾦継ぎ」⼿法が取り⼊れられている。

壊れてしまった陶器を漆で接着し、⾦粉などで着⾊する⾦継ぎは、⼀度破損してしまった器を再⽣させながら唯⼀無⼆の価値

を⽣み出す技法として、近年国内外で再評価されている。

かつて、⽇本では中国や朝鮮半島から伝来する器(うつわ)が輸送の最中に割れてしまうことから⾦継ぎの技法が発達した。

海外の⽂化を取り⼊れながら、再⽣と独⾃のアレンジを加える⽇本的な⽂化需要のあり⽅は、国籍や⼈種によって分断と対⽴

が深まりつつある現代にこそ必要なアティチュードである。京森は、⾦継ぎの⼿法を⽤いることで、⽋損が⽣み出す唯⼀無⼆

の価値を称賛し、あらゆる⾝体の美しさの可能性を問い直している。


Art critic: YUZU MURAKAMI









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